日本社会薬学会第43年会

会期:2025年9月6日(土),7日(日)
会場:和歌山県立医科大学 薬学部
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年会長挨拶

Uplifting the Whole People!
薬剤師による社会・公衆衛生への貢献

 

日本社会薬学会第43年会
年会長 岡田 浩
(和歌山県立医科大学薬学部 社会・薬局薬学研究室)

このたび、「日本社会薬学会第43年会」を、2025年9月6日(土)・7日(日)の2日間にわたり、和歌山市の和歌山県立医科大学薬学部伏虎キャンパスにて開催いたします。

本年会のテーマは、「Uplifting the Whole People! 薬剤師による社会・公衆衛生への貢献」です。

戦後の衛生環境改善やユニバーサルヘルスケアの普及により、私たちの健康と寿命は飛躍的に向上しました。しかし、日本社会は急速な高齢化、地球環境の変動、頻発する自然災害といった新たな課題に直面しています。こうした中で、地域の薬局で働く薬剤師には、セルフケア支援、慢性疾患管理、災害時対応など、ますます多様で重要な役割が求められています。

本年会では、5つのシンポジウムを中心に、社会薬学・公衆衛生・臨床薬学の最新トピックを網羅したプログラムを用意しました。

初日午前には、「普及と実装科学研究会」との共催シンポジウムで実装科学研究について学ぶセッションを企画しています。講師に研究会から国立がん研究センターの島津太一先生、国立成育医療研究センターの竹原健二先生のお二人をお招きします。

本大会の特別講演には、EBM・SDMの第一人者である京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻の中山健夫先生をお招きしました。また特別企画「研究倫理シンポジウム」では、第一人者である東北大学の田代志門先生にお願いして、薬局の臨床研究における倫理審査の課題についてお話しいただきます。また、在留外国人への医療課題のシンポジウムでは、母子手帳の国際的な普及に尽力されてこられた大阪大学名誉教授の中村安秀先生が登壇されます。

その他、国際シンポジウムでは、カナダ・アルバータ大学のRoss Tsuyuki先生、オーストラリア・シドニー大学のCarl Schneider先生をお迎えし、薬剤師業務と薬学教育の国際的展望を語っていただきます。

また、今回は新たな取り組みとして、前日9月5日(金)に、データベース研究と統計解析のWebセミナーを実施予定です。学生企画による臨床研究ハンズオンセミナー、薬局現場の先生方には、緊急避妊薬のワークショップ(コミュニティファーマシー協会)やインプロによるコミュニケーション研修の体験企画など、実践的なプログラムも用意しました。

ぜひ、和歌山の地にお越しいただき、薬剤師が社会に果たすべき新たな役割をともに考える機会としていただければ幸いです。

多くの皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。


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